液冷システムには専用のコントローラか、市販の汎用コントローラが備えられており、温度の安定化と使い勝手を改良しています。
当社のNextreme™再循環チラープラットフォームの特長は、熱電ベースの冷却システムには±0.05°C以下、コンプレッサベースの冷却システム用には±0.1°C 以下の極めて高い温度安定性が得られる先進ソフトウエアを搭載していることです。Nextremeのインターフェイスは直感的に理解できカラーのタッチスクリーンディスプレイを特長としているので、ユーザーはシステムの設定を直接コントロールし管理できます。
Nextreme™チラー温度コントローラの特長
Nextreme温度コントローラにはいろいろな特長がありますので、独自の応用要求に合うようにカスタマイズすることができます。
- 通常モード
LTSコントローラは、オン/オフかPID(比例・積分・微分)制御のいずれかで動作します。オン/オフモードは、ヒステリシスの範囲内で設定することで動作します。温度設定点に達すると、温度コントローラはシステムをオフにします。もし温度がこの範囲から逸脱すると、冷却あるいは加熱がオンになります。電気モーター何度もオン/オフを繰り返すと、特にコンプレッサの動作寿命は短くなりますので、この種の制御は厳しい温度制御が必要な応用では一般に使われません。
PIDモードで動作させることによって、温度コントローラは比例方式を使って揺らぎの少ない一定の温度を維持します。電気モーター(コンプレッサやファン)は常に動作し続けますが、PIDアルゴリズムは出力値を決めてモーターの速度やバルブの位置をコントロールします。全てシステムの温度コントロールを維持するのです。
- ファンとコンプレッサの速度制御
Nextremeチラープラットフォームにおけるコンプレッサや濃縮ファン向けの可変速モーターは、もっと効率良く、しかも温度安定性も良くなります。ファンやコンプレッサのスピードを下げると騒音は減り、研究所の環境で使われる計測器には好ましいものです。
- タッチスクリーンディスプレイ
ユーザーは、直感的にわかりやすいLCDディスプレイを通してシステムを容易に制御、監視できます。温度制御システムとのやり取りが少ないことがよくありますが、やり取りすると効率が上がります。Nextremeのインターフェイスはシステム設定が素早くでき、システムモニタリングが明瞭なので、ユーザーマニュアルを開いてエラーコードを参照する必要はありません。マルチスクリーンは状態を見て、以下のようなシステム動作を調整するのに使います。
- 温度設定
- アラーム
- ポンプの動作
- 冷媒の種類
- 流量
- センシングとモニタリング
特定の温度設定を維持するのにセンサを使い、この制御システムにフィードバックします。センサは重要な部品をモニターし、冷却装置を直接制御するのにも使われます。サーミスタや圧力、電流、流量などのいくつかのセンサは一般によく使われます。
- アラーム
温度や圧力、流量などの臨界値が設定限界を超えるとユーザーに警告が発せられます。温度の設定点とアラームはLCDパネルで簡単に調整できます。使えるアラームは以下の通り:
- 低温や高温のアラーム
- 冷媒の高低圧力のアラーム
- 低い流量
- 流量のアラーム
- 最大電流アラーム
- 低いタコメータのアラーム
- 動作中の重要なセンサのチェック
- データ収集
想定外の出来事が起きる前に動作環境を理解しておくことは、システムの挙動を理解する助けになります。さもないと故障してしまいます。温度や圧力、ファン速度、電流などのデータパラメータは、装置内のメモリに保存できますので、時刻に敏感な測定を捉えることができます。再度の故障を防ぎ、システムの稼働時間を改善するために、このデータを解析できます。
更なる詳細
温度コントローラの特長に関する詳細は、Nextremeチラーユーザーマニュアルをお読みください。
液冷システムに関するソフトウエアの搭載へのお問い合わせは、レアードサーマルシステムズの熱技術の専門家にコンタクトしてください。